夏は薄着やさかい、お姉ちゃんの酔っ払いとかおりまっしゃろ


出典元:エロ体験談

ドライバーは50代前半くらいの男性。
運転手に行き先を伝え、ルームミラーでお互いの視線を合わせた瞬間、互いに“それ”を直感することがある。
(コイツはできる)
そう、エロ話である。
一流の武道家が拳を交えずとも相手の力量を測れるように、エロもプロ同士だからこそ分かり合える部分がある。
客と運転手が『コイツはできる』と認め合えば、天気や時事問題の話なんかすっ飛ばし、いきなり本題に入るわけだ。
俺「運転手さん、最近どう?ヤってる?」
運転手「いやーさっぱりでんな」
俺「楽しい話は無いの?」
運転手「冬になると少ななりまんな。ホラ、夏は薄着やさかい、お姉ちゃんの酔っ払いとかおりまっしゃろ?酔いすぎてえらい恰好で寝てまんねん」
俺「そんな時どうすんの?」
運転手「まぁ、ルームミラーでパンツはずっと見てまんな!」
俺「見てんのかよ」
俺・運転手「わはははははは!」
乗車して3分くらいのことだ。
運転手いわく、今までの泥酔客で一番ヒドかったのは、車内を自宅のソファーか何かと思い込んだ女性が、彼氏の名前を呟きながら一枚一枚服を脱いでストリップを始めたケース。
運転手は「見てまんな!」だから、酔って脱ぎグセのある女性は気を付けるように。
運転手「まぁ、かなわんのが泥酔したカップルでんな」
俺「車内でやっちゃう?」
運転手「さすがに、やるまでは行きまへんけど、エスカレートしてそらエグイとこまで行きますわな。もうあれですな、後部座席の窓は曇りますわ」
俺「じゃあ運転手さんはその時どうするの?」
運転手「そらあ、見まんな!」
俺「見んのかよw」
運転手「そら興奮しまっせ」
俺「うん。ある意味、『マン車』やね」
俺・運転手「わはははははは!」
車に乗って10分で、もう旧知の仲のようになってしまう。
エロ話は、人と人との距離を縮めるものなのだ。
    
    
そして俺は本題を切り出す。
・・・ただ同僚から聞いた話ですけどね
乗車して、『コイツはできる』と思った運転手には必ず聞く質問だ。
俺「お客さんと車の中でヤッちゃったことある?」
運転手はピクリと反応する。
運転手「いや~ワシはそんないい経験は一切ありまへんな・・・」
大体の運転手はそう言う。
運転手「・・・ただ同僚から聞いた話ですけどね」
大体の運転手はそう付け加える。
運転手「彼氏にフラれたか何かで酔った女の子を乗っけたそうなんですよ」
俺「ほうほう」
運転手「ずっと泣いてるさかいに、目的地までずっと慰めてたらしいんですって。そしたら女の子は酔ってる上に自暴自棄になってる中で運転手から優しく言葉かけられたもんやから、そういう雰囲気になって、そのままホテルに入ってヤっちゃったって話は聞きましたわ」
フラれたてホヤホヤの女は自暴自棄になっていて、抱きやすくなるのは男なら本能的に知っている。
俺はこれを「火事場泥棒」と言っているが、タクシーの運転手はそういう場面に遭遇することが実に多いと聞く。
運転手「あとこれも同僚の話でっけど、夜に大阪で拾ったお客さんが『三ノ宮に行け』言うわけ。で、見たらボストンバック持った家出風の女の子。乗賃は1万円は超えまんがな。金あるかな?不安やなって思いながら運転してたら、神戸でやっぱり案の定女の子が『お金無い』って言うわけ」
俺「ほうほう」
運転手「それで『警察に行こう!』って言うたら、アレでんがな・・・身体で払ういう話ですわ。で、そういう話ならと車の中でちょいちょいってなったらしいですわ」
都市伝説だと思ってる人は多いかもしれないが、この手の話は実際にあるそうだ。
これまでに数人の運転手から実体験として聞いたことがあるし、逆に「若いころ運転手に体で払った」と言う女性もいたからマジである。
運転手「最近はそういう話は無くなりましたけどね、会社にバレると一発アウトでっさかいに」
道中はずっとエロ話に花を咲かせ、あっという間に自宅に到着、領収書を受け取る。
俺「さっきの話って実は運転手さんの体験談でしょ?」
運転手「まぁ、想像に任せますわ」
ルームミラー越しの運転手は、乗車時よりもいやらしい目で笑った。
“できるタクシー運転手”との会話は本当に楽しい。
そういうタクシーには是非とも、「エロOK」のマーク入りステッカーを貼り付けて欲しいものである。
初乗り900円でも、俺は乗る。

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